中国が韓国紙を批判「卑劣な行為...断固と反対」「ルールと原則守れ」 韓国ネット民「命令するな!」

中国が、台湾外交部の吳釗燮外交部長の寄稿文が韓国の一部メディアを通じて掲載されたことに反発し、韓国各界が台湾問題と関連して適切な立場を維持すべきだと促している。

25日、韓国駐在の中国大使館はスポークスマン声明を通じて、「最近、韓国の一部メディアが《台湾の対外交流部分の責任者》吳釗燮の寄稿文を掲載した」とし、「中国はこれに対して断固とした反対を表明する」と述べた。

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大使館はまた、「これは公然と《二つの中国》、《一中一臺(1つの中国と一つの台湾の意)》の主張を庇護することになり、一つの中国という国際的に公認されたルールへの公然の挑発であり、最近、台湾民進党当局が祖国を分裂させ、《台湾独立》を図ろうとするもう一つの卑劣な行為」と非難した。

また、「全世界には、ただ一つの中国だけがあり、中国政府は、中国全体を代表する唯一の合法政府であり、台湾は中国の領土の不可分の一部」とし、「一つの中国の原則は、認定された国際関係のルールであり、また、国際社会の普遍的な共通認識だ」と主張した。

画像:25日に駐韓中国大使館に掲載された当該文章キャプション

大使館はまた、前日(24日)が韓中修交29周年であることを想起し、「29年前、両国は《中華人民共和国と大韓民国との間の外交関係樹立に関する共同声明》に正式に署名し、この共同声明には《大韓民国政府は中華人民共和国政府を中国の唯一の合法政府として承認し、1つの中国のだけがあり、台湾は中国の一部という中国の立場を尊重する》と明示されている」とした。

大使館は、「台湾民進党当局の最終的な目的は、国際的に《二つの中国》と《一中一臺》を作りし、台湾を中国から分裂させること」であるとし、「中国政府はこれを絶対収容することができない。断固として反対する」と伝えた。

続けて、「現在、韓中関係の発展の傾向は良好であり、両国首脳の戦略的指導と両国社会各界の共同の努力により、両国の戦略的協力パートナー関係は高いレベルに維持されている」とし、「このような重要な時期に、私たちは韓国社会各界が修交の初心を忘れず、台湾問題について正しい立場を堅持し、韓中関係の政治的基盤を共に守っていくように願う」と力説した。

また、「《台湾独立》勢力と、その誤った言動に起因する干渉を排除し、両国関係が安定して長期的により美しく発展していくことを心から願っている」と付け加えた。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「韓国がまだ昔中国に朝貢していた朝鮮だと思っている…」

「中国は他国に命令するな!原則とか何だとか、そんなものは各国が自ら決めることであり、お前らが命令することではない」

「お前らがあれほど主張していたこれが内政干渉というものだ…」

「中国より台湾だ」

「なぜ脅迫する…」

「台湾は独立国であり民主国だ」

「もはや中国が我が国の言論まで統制しようとするとは…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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