韓国が2年9か月ぶりに金利引き上げ 0.5%から0.75%に コロナ終息せずも不動産バブルなど懸念

韓国銀行(中央銀行)の金融通貨委員会(金通委)が26日、基準金利を年0.5%から0.75%に引き上げた。2年9か月ぶりの引き上げとなった。

金通委は同日午前、ソウル本部で定例会を開き、基準金利を現在の年0.5%から0.75%に0.25%ポイント引き上げた。コロナ新規感染者数が2,000人台を記録し拡散基調は変わらないが、消費が萎縮していないことや、家計負債や不動産価格の上昇などによる金融の不均衡が深刻だという判断からだ。

韓国銀行は昨年5月に基準金利を過去最低水準である年間0.5%に下げた後、先月まで14ヶ月の間に、9回連続で金利を維持してきた。

今回の利上げは2018年11月以来、2年9ヶ月ぶりのことだ。

アジア主要国の中では、一番最初に金利引き上げに乗り出した形だ。

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