英政府の10日間自主隔離にFIFAが特例で〝免除〟要請 ネット上で波紋

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長(ロイター)

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長(51)が英国ボリス・ジョンソン首相に新型コロナウイルスの検疫免除を要求したと「BBC」が伝えている。

イングランド・プレミアリーグは9月の国際マッチデーで英政府が定めた26のレッドリスト国に渡航する選手の派遣を拒否すると発表。英国政府の規則では、英国に戻る際に10日の自主隔離期間が必要となり、代表に選出された選手はいくつかの試合に出られなくなるため、リーグ側が難色を示していた。

こうした状況にインファンティノ会長はあくまで代表への選手派遣を実現させるために「非常に緊急かつ重要な問題」として英ジョンソン首相に対して、サポートを要求した。ただ、同メディアによると「デジタル・文化・メディア・スポーツ省のスポークスマンは渡航する人の数が多く、より厳しい制限の下で旅行するという事実のために、欧州選手権と同様の免除はないと考えている」とあくまで特例は認めない方針という。

レッドリストは南米諸国をはじめ、アフリカ諸国、メキシコなど北中米の国が含まれている。日本は同リストから外れているものの、イングランド・プレミアリーグの19クラブでプレーする約60人の選手が対象となっており、各地域で開催されるW杯予選への大きな影響は避けられないとみられている。

この報道についてネット上では「派遣拒否もしようがない」「安全確保の意味で正当」「(英政府が)認めないのは当然のことだな」「これで認めたらレッドリストの意味がない」「日本もこういう姿勢でやってもらいたい」などの意見が書き込まれていた。

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