【夏の甲子園】初出場で4強進出の京都国際・小牧監督「もうここまでかなと思っていた」

京都国際の平野順大がサヨナラのヘッドスライディング

第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)準々決勝の26日、第1試合は京都国際(京都)が敦賀気比(福井)に3―2のサヨナラ勝ちを収め、初出場で4強進出を決めた。

投手戦となったゲームは終盤に動いた。京都国際は8回、2番手でマウンドに上がっていたエース・森下(2年)が2つの死球からピンチを招いて2失点。小牧監督は「集中力を欠くような点の取られ方をしたので、もうここまでかなと思っていた」と語ったが、チームはここから意地を見せた。その直後の攻撃、押し出しの四球で1点を返すと、なおも一死満塁。ここで4番・森下が一塁手の守備位置を見て「叩いていこうと思った」と執念で転がし、その間に三塁走者が生還して同点に追いついた。

最後は9回一死二塁の好機で、松下(3年)の右前打と相手失策が絡んでサヨナラ決着。初出場ながら、2015年選抜覇者の名門を破って価値あるベスト4入りとなった。

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