酒豪との噂ですが、お酒の席での失敗談は?ご自身が思う弱点って?乙武洋匡が岸田文雄氏に迫る!

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今回は2021年7月5日に公開された対談の様子をご紹介。ゲストは自民党・岸田文雄議員です。岸田議員の趣味や自身が思う弱点について伺いました。

岸田議員は筋金入りのカープファン!

実は20年以上前に会っていたお二人。この日は久しぶりの再会となりました。最初は岸田議員の素顔に迫ります。

乙武氏が趣味を尋ねると、「スポーツ観戦や囲碁です。一時期はフィジカルトレーニングに凝っていた時期もありました」と答える岸田議員。乙武氏は、「SNSを拝見していても部屋にお邪魔しても、広島東洋カープの登場機会が多いように感じる」と投げかけます。

岸田議員は、「物心ついたときからカープファンでした。東京の小学校に通っていたが、当時はスポーツ用品店に行ってもカープの帽子が売っていなかった。何も印がついていない帽子を買ってきて、それに『H』のフェルトを貼っつけて帽子を作っていた」と教えてくれました。なんと、1975年に後楽園球場で決めたカープ初優勝の瞬間は、現地観戦していたそうです。

岸田議員は、「ホプキンスという外国人選手が打った決勝ホームランのボールが、私のほうに飛んできたのを今でも覚えている。懐かしい思い出です」と話しました。乙武氏は、「意地悪な地元の有権者には『岸田はビジネス広島ファンをやっているんだろう』と言う人もいるようですが、筋金入りのファンなんですね」と投げかけます。

岸田議員は、「初優勝時、後楽園球場にいたということに関して、対抗できる人は地元の人間でもそう多くない。自慢話として大事にしている」と話しました。

お酒が強いって本当ですか!?

「岸田さんはお酒が強いというエピソードが印象にあります」と話す乙武氏。岸田議員は、「30-40代の頃はお酒が強かったと自分でも思うが、さすがに今の年になると弱くなってきた。体のことも考えて多少控えめにしている」と答えました。

乙武氏は、「以前は政治家同士で飲みにいく文化が今より根強くあったと思います」と投げかけます。岸田議員は、「政治家同士でもよく飲みに行ったし、地元の有権者と飲む機会も多かった。バンバンお酒を注がれてそれに応じて飲むといった風景が若い頃は結構あった」と話しました。

乙武氏が、「台湾の議員をはじめ、海外政治家の方ともよく飲み交わしていたなんて話も聞く」と話すと岸田議員は、「自民党青年局は台湾との交流を担当する歴史があった。自民党青年局長は私もやらせていただいたし安倍前首相もやられていた。歴代青年局長は台湾の皆さんと交流する伝統があり、台湾の議員と飲み交わしたことも随分あった」と答えました。

乙武氏は、「メディアを通して伝わってくる岸田さんは、いつもピシッとされている印象がある。お酒での失敗談はないんですか?」と尋ねます。岸田議員は、「乱れることは少ないが、30-40代を振り返ると年に1回は記憶がなくなるまで飲んでいた。記憶が繋がらないと不安になるから一緒に飲んでいた人に電話をかけ、どこまで一緒だったか辿っていた。ようやく記憶が繋がって安心することが年に1-2回はあった」と答えました。

学生時代は岩屋毅議員ともよく飲みに行かれていたようです。岸田議員は、「岩屋議員とは大学が一緒だった。プライベートではお互い呼び捨てで今でも仲良くしている。それぞれの結婚披露宴にも出席した仲だし、学生時代にもお互いの実家に泊まって懐かしい思い出がある」と明かしてくれました。

ご自身が思う弱点や改善点とは

乙武氏は、「岸田さんに対して、スマートで紳士的なイメージを持たれている方が多いと思う。感情が表に出過ぎて後悔した場面や、自分が崩れてしまうような場面はないのですか?」と尋ねます。

岸田議員は、「表に見えないだけで、ついついイライラしたり、そこまで言わなくてもいいことを言ってしまったりと、後悔することは度々ある。政治家は人と人との付き合いが仕事みたいなところがあるから、ぶつかることもあれば腹立つこともある」と話しました。

乙武氏は、「(感情を)表に出さないようにする訓練はされているのですか?」と尋ねます。岸田議員は、「表に出すとだいたい後悔するし結局自分が損してしまう。失敗を繰り返しながら、ほどほどのところでコントロールする術を身につけてきた。若い頃は未熟なところもあり、短気を起こすことも度々あった」と答えました。

ご自身が思う弱点や改善点はないのでしょうか。岸田議員は、「もっと『自』を表に出すようにしなきゃいけないと思う。怒れとか感情を出せとアドバイスしてくれる方も最近は多くなってきた。紳士的であり過ぎるのも政治家としては問題なのかなと感じる。人と付き合う際に、ある程度中身を表に出すのは大事だと思う」と話しました。

 

岸田文雄氏プロフィール

1957年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、日本長期信用銀行入行。1987年に父である岸田文武衆議院議員の秘書となる。1993年、衆議院選挙に自民党公認で出馬し初当選。以後再選を重ね現在は9期目を務める。自民党青年局長、建設政務次官、文部科学副大臣、衆議院厚生労働委員長、内閣府特命担当大臣、消費者行政推進担当大臣、宇宙開発担当大臣、自民党国会対策委員長、外務大臣、防衛大臣、自民党政務調査会長(3期)などを歴任。現在は第8代宏池会会長、自民党広島県連会長を務める。

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