【大相撲】御嶽海 東洋大後輩・萩野の引退報道に「信じられない気持ち」「何があっても関係性は崩れない」

炎鵬と言葉を交わす御嶽海(左)

大相撲秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が26日、国技館内の相撲教習所で行われた。関脇御嶽海(28=出羽海)は関取衆との申し合い稽古で10番取って3勝7敗も「よかったんじゃないですか。最後も自分相撲を取れたので」と納得の表情だった。

合同稽古はこの日が最終日。健康診断のため25日は欠席したが、3日間精力的に汗を流し「(体は)動いていると思います。左右の動きもしっかりできているので」と振り返る。また、横綱白鵬(36=宮城野)には稽古中に助言を受け、ぶつかり稽古で胸を借りた。「技術面で教えてもらいました。最後の最後に気持ちよく終われた」。

そんな中、東洋大の2学年後輩で親交がある競泳男子の萩野公介(27=ブリヂストン)の引退報道に触れ「まだ(正式に)発表していないですもんね? 引退するとなったらそこは順序があると思う。僕はまだ(連絡が)来ていないけど本当だったら会見すると思うので。今はまだ自分の中では信じられない気持ちですけど」と率直な感想を語った。

競泳界を引っ張ってきた後輩の存在は「本当に刺激になりました」。萩野は不振に苦しみながらも東京五輪200メートル個人メドレーで決勝に進出。「スポーツで感動を与えられるというのはあると思うので、あのように感動を与えてくれたのは大きいし、9月場所に向けて刺激になる後輩」とたたえつつ「(正式発表があれば)お疲れさまと声をかけたいし、何があっても関係性は崩れないと思っているのでね」と言いきった。

先場所は8勝7敗に終わった御嶽海は「(秋場所までも)時間はありませんけど、今やっていることを継続してやるしかない」と気を引き締めた。

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