【東京パラリンピック】最年少メダリスト・山田美幸 3年後のパリは「大学受験が控えているので…」

山田美幸(ロイター)

東京パラリンピック・競泳女子100メートル背泳ぎ(S2)で日本勢歴代最年少となる14歳11か月で銀メダルを獲得した山田美幸(WS新潟)が26日、萩生田光一文部科学大臣からオンラインで祝福を受けた。

緊張した表情を浮かべていた山田に対し、萩生田大臣が「日本史上最年少でのメダル獲得おめでとうございます。自らの限界に挑戦する素晴らしい泳ぎ、そしてレースが終わった後のうれしそうな表情が印象的でした」とあいさつをすると、山田は「ありがとうございます」と笑顔を見せた。

現在中学3年の山田は、パラリンピアンと同時に受験生の立場でもあり、競技と勉学を両立してきた。そんな中、萩生田大臣に将来の夢を聞かれると「今の私では届かない夢なんですけど、外交官に憧れています」と告白。萩生田大臣は「将来の夢が決まっていなかったら学校の先生になってほしいなと思ったけど、外交官で世界のみなさんを相手に活躍してほしい」とエールを送った。

外交官になるためには、猛勉強が必須。3年後のパリ大会での活躍にも期待がかかるが、山田は「出たいっていうのが正直な気持ちです。でも私は今年が受験で、3年後は大学受験が控えているので、ちょっとそのときになってみないと分からないです」と苦笑いを浮かべた。

この実直さこそ山田の最大の魅力。今後も文武両道を貫き、夢を現実に変えていく。

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