金メダル第1号は競泳・鈴木孝幸「心配な部分もあったが…」掲示板を確認しガッツポーズ

大会新で金メダルに輝いた鈴木孝幸。日本の金メダル第1号だ(ロイター)

主将が大躍進だ! 東京パラリンピック・競泳競技(26日、東京アクアティクスセンター)、男子100メートル自由形(S4)決勝が行われ、5大会連続出場の鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)が1分21秒58の大会新記録をマークして金メダル。今大会自身2個目のメダルを手にした。

前回のリオ大会ではメダルを期待されたものの、表彰台に上がることはできなかった。「メダルが取れなくなったら潮時だと思っていた」。引退の2文字が頭をかすめたこともあるが「改善点があるなって気付いた。体幹の強化やターンのテクニックを磨いた」と基礎から見つめ直した。

決勝では「力まずにスピードを上げていく」と、前半から伸びのある泳ぎを披露。50メートルを2位で折り返すと、ラスト15メートル付近で逆転。「昨日から(レースが)続いているので、ちょっと疲労もあって心配な部分もあったが、自信を持っていこうと思った。掲示板を見て1位を確認して喜びが出た」と笑顔を見せた。

2008年北京大会の50メートル平泳ぎ(SB3)以来、自身2個目となる金メダル。次は大会前に語っていた「複数種目で金メダル」の実現を目指す。

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