重慶両江新区はデジタル経済でSCOの協力を強化

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【重慶(中国)2021年8月25日新華社=共同通信JBN】共通の繁栄を目指しデジタル経済を促進するため、China-Shanghai Cooperation Organization Forum on the Digital Economy Industry(デジタルエコノミー産業に関する中国-上海協力機構(SCO)フォーラム)が23日、中国南西部の重慶市・両江新区で開幕した。重慶両江新区管理委員会(Chongqing Liangjiang New Area Administrative Committee)によると、この3日間のイベントはオンライン、オフラインの両方で開催される。

重慶両江新区でのTrade and Economic Multifunctional Platform for the SCO Countries (TEMP) (SCO諸国向け貿易経済多機能プラットフォーム(TEMP))の同時セッションが5つのサブフォーラムの1つとして23日、開かれた。同サブフォーラムの場で産業、文化観光、教育を含む合計16のプロジェクトが調印され、取引高は約100億元だった。

2019年8月、TEMPは正式に両江新区に定着した。TEMPは経済と貿易を中心として機能する多分野で多機能の国際交流と国際協力のプラットフォームになるべく設立された。TEMPは協力を強化・深化し、中央アジアと東南アジア諸国の商業構造を最適化し、それに付随する経済的要素を拡大し、共同生産協力を確立することを追求している。

TEMPは設立以来、積極的な役割を果たし、目覚ましい成果を上げてきた。SCO加盟諸国と重慶の間の相互連係レベルは、ますます緊密な経済協力と貿易交流により継続的に改善した。現在、SCO加盟諸国は重慶に約40の新規企業を設立し、重慶はSCO加盟諸国に30以上の企業を創設し、総投資額は6億7500万米ドルに達した。

TEMPは中国・SCO間の相互に有益な経済・貿易協力を強化するための重要な担い手として、デジタル経済と伝統経済の深い統合を特徴とする新たなSCOエコロジーを構築する。それは、国際経済協力・貿易交流モデルを革新し続け、高度なデジタル産業の概念を使い、重慶をSCO加盟諸国にサービスを提供するハブとして多産業の国際的生態学的レイアウトを創出する。

両江新区は中国内陸部で初の国家レベル開発・開放新区として、重慶に内陸の門戸開放、スマートシティー、高品質開発主導地区、高品質生活実証地区を建設している。両江新区はビッグデータインテリジェンスで産業変革とアップグレードを主導し、内陸開放の新パターンを構築することにより、国際一貫輸送のためのオープンチャンネル、完全な機能カテゴリを備えたオープンプラットフォーム、高度の外向性を備えたオープンエコノミー、市場化、合法化、国際化のオープンな環境、一帯一路構想(BRI)諸国を結ぶオープンな協力など5つのオープンシステムを確立した。高品質開発は新区で強い勢いを示している。

両江新区はTEMPを活用し、科学技術イノベーション協力をより高いレベルに推進し、次世代デジタル技術の適用を促進する。さらに、デジタル経済協力の新たな成果を推進し、国際競争力を持つデジタル産業クラスターを構築するための取り組みが行われる。両江新区は経済貿易協力の新たな拡大を促進し、国際貿易、産業開発、文化、観光における協力を深化させる。

詳細な情報は http://www.liangjiang.gov.cn を参照。

ソース:Chongqing Liangjiang New Area Administrative Committee