ビニャーレス、ミサノでアプリリアRS-GPのテスト実施。2021年中にデビューか/MotoGP

 8月26日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているアプリリア・レーシングは、ミサノで8月31日~9月1日の2日間行うプライベートテストにマーベリック・ビニャーレスを参加させると発表した。

 アプリリアは現在、グレシーニ・レーシングとともに『アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ』としてアレイシ・エスパルガロとロレンツォ・サバドーリを擁して1チーム2台のアプリリアRS-GPでMotoGPに参戦している。

2022年からアプリリアでMotoGPを戦うマーベリック・ビニャーレス

 しかし、来季はグレシーニ・レーシングがドゥカティのマシンを使用するため、アプリリアはファクトリー体制で参戦する。また、ライダーは継続参戦するアレイシ・エスパルガロとヤマハとの契約を即時終了させたビニャーレスの布陣となる。

 そんなアプリリアは、ドゥカティを離れ参戦を一時休止しているアンドレア・ドヴィツィオーゾを起用して、2021年にこれまで3度のプライベートテストを実施して来シーズンに向けてマシンの開発をしていた。

 しかし、サンマリノのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで8月31日~9月1日の2日間行うテストには、2021年の残りのレースに参戦しないビニャーレスを招集し、アプリリアRS-GPを走らせることを発表した。このテストでは、アプリリアの2022年の新体制にビニャーレスが慣れることが目的になるだろう。

MotoGP:ミサノでアプリリアRS-GPをテストするアンドレア・ドヴィツィオーゾ

 また、アプリリアが来季はサバドーリをチームに残すことを明かしていることや、サバドーリが欠場した第11戦オーストリアGPにドヴィツィオーゾが代役で出場しなかったことによりドヴィツィオーゾはヤマハからMotoGPの復帰を目指しているという噂がある。

 さらに、サバドーリが来季MotoGPに参戦しないことから、ビニャーレスが2021年シーズン中にアプリリアからレースに出場する可能性も出ている。

アプリリア・レーシングのテクニカルディレクターであるロマーノ・アルベシアーノ

 アプリリア・レーシングのテクニカルディレクターであるロマーノ・アルベシアーノは「技術的な観点から、初めてバイクをテストするライダーから印象を聞くことは常に魅力的だ」と以下のようにコメントした。

「特にマーベリックのようなチャンピオンを、アプリリア・レーシング・ファミリーに迎え入れることができて嬉しい。この2年間、レーシング部門がサーキットで行ってきた素晴らしい仕事の後に、我々が行ってきた成長の道にまた新たな一歩を加え、心強い結果をもたらしている」

「明らかに、最初のアプローチでは、エルゴノミクスやセットアップなど、ライダーごとに異なる現実的な適応が必要だ。しかし、マーベリックの才能とスピードがすぐに発揮されると確信しており、一緒に仕事を始めるのが楽しみだ」

2021年シーズンの途中でヤマハとの契約を解除することになったマーベリック・ビニャーレス

© 株式会社三栄