【夏の甲子園】近江が劇的勝利で20年ぶり4強 多賀監督「サヨナラ勝ちの夢見たと話していた」

サヨナラのタイムリーを放つ近江・春山

第103回全国高校野球選手権大会は26日に13日目を迎え、3大会連続出場の近江(滋賀)が神戸国際大付(兵庫)に7―6でサヨナラ勝ち。20年ぶりの準決勝進出を決めた。

4点リードで迎えた9回二死から相手の驚異的な追い上げによって試合を振り出しに戻された。それでも9回裏、一死一塁から7番の主将・春山(3年)が右中間へサヨナラ打を放ち、劇的な幕切れ。グラウンドには歓喜の輪ができ上がった。
先発・山田(2年)の投打に渡る奮闘も光った。先発した1度目のマウンドでは6回2失点。打っても降板後、1点差に迫られた7回にバックスクリーンへ2ランを放つ活躍を見せた。2番手・岩佐(3年)が9回に崩れて2点差とされ、なおも二死満塁の大ピンチで再びバトンを引き継ぎ、右翼守備からマウンドに立つと何とか同点で踏ん張った。

試合後の多賀昭仁監督は「信じられないような試合」とコメント。「今日は選手に試合前『サヨナラ勝ちする夢を見た』という話をしていた。それが、こんな劇的な形になるとは…。本当に選手たちに感謝です」とも続け、感無量の表情を浮かべていた。

28日の準決勝では智弁和歌山(和歌山)と対戦する。指揮官は「ベスト4に入って意気込みも増している。自分たちは挑戦者。次の試合もその気持ちでぶつかっていってくれると思う」と力強い言葉で選手たちを鼓舞していた。

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