韓国チョコパイ、中国で値上げも韓国は維持 「素晴らしい会社」「サムスンなら逆」ネット民

画像:オリオンのチョコパイ

韓国菓子大手のオリオンが、中国とロシアで販売されているチョコパイの価格を引き上げる。一方で韓国では価格を維持する。

オリオングループは最近、原材料の高騰と関連し、海外法人について、国ごとに商品の引き上げを行うと23日に明らかにした。

参考記事:韓国のチョコパイがロシアで爆売れ? 累積売上約1千億円、工場追いつかず

まず、中国法人に関しては、来月からチョコパイ、キューティーパイなどのパイ4種の価格を6〜10%引き上げる。中国での値上げは2010年以来、11年ぶりとなる。パイ、スナック、ビスケット、ガム、ゼリーなどの23のブランドは価格を維持する。

ロシア法人については、来る10月から、パイ、ビスケットなど全品目価格を約7%引き上げる計画である。ロシアは世界原材料価格の上昇の影響が最も大きい国の一つであるとオリオンは説明した。砂糖、小麦粉、ココアの原料単価の引き上げだけでなく、他の法人に比べて相対的に高い為替レートの影響も加わったことが影響した。

オリオン

一方で、ベトナム法人は価格を維持する。当地ではスナック類の市場競争が激しいことから、値上げを見送り、新製品の発売と積極的な営業活動を通じて市場シェアの拡大を図りたい構えだ。

また、韓国でも価格を維持する。オリオンは2013年以来、8年目の価格を凍結している。

オリオンは、「各種費用の効率化作業を通じて製造原価率の上昇幅を最小化している」とし、「上半期の営業利益率が前年同期比1%ポイント上昇の16.8%となり価格凍結が可能な状況だ」と明らかにした。

韓国では原料価格や人件費の高騰を受け、インスタントラーメンを含む食品価格の値上げが相次いでいる。そのような中で、オリオンの国内価格維持は、消費者には好意的に受け入れられているが、海外販売価格への転嫁によって(値上げしないことによる)損失を埋めるとみられる。

韓国の経済紙・マネートゥデイは、証券業界への取材をもとに、「オリオンは海外法人の値上げだけでも実績改善がされると予想される」とし、「特に中国での値上げが国内(韓国)価格上昇よりも効果的という判断であると解釈されると分析している。

オリオンのチョコパイはロシアでも人気が高く、これまで累計約1千億円を売り上げている。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「素晴らしい会社です」

「フレッシュベリーは今も美味しいです」

「サムスンは国内で高く売り、海外では安く売るというのに。このまま行けばオリオンにサムスンは見下されるぞ」

「これは正しいことです」

「値段はそのまま。しかしサイズは少し小さくなってりして」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

参考記事:中国官営紙「韓国ラーメンの発売中止命令は中国産ラーメンに好材料」

参考記事:公取委が韓国ラーメン業界を談合で摘発も? 発癌騒動など緊張続く業界

参考記事:韓国紙「中韓修交30年も…深刻な対立共存」「絶え間ない侵略を中国から受けた」

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