寄付金6千万円、就学支援に役立てます 横須賀、子ども文庫の新設も

横須賀市役所

 神奈川県横須賀市は今年5月に匿名男性から寄せられた寄付金6千万円で、生活保護世帯への就学支援や子ども文庫の新設を行う。関連費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を30日開会の市議会9月定例議会に提出する。

 市は寄付金で「よかった ありがとう。」基金を設立。看護師や保育士の養成校への進学を希望する生活保護世帯の高校2、3年生などを対象に、受験勉強費用や就学後の生活費等を支援する。

 合わせて、児童図書館と市内6カ所の子育て支援施設に、未就学児向けの絵本を計2千冊そろえた文庫を整備し、寄付の経緯を説明した銘板も設置する。

 寄付金は70~80代の匿名男性によるもので、「小学生の時から始めた貯金です。何かの役に立てて下さい」という趣旨の手紙とともに市役所に寄せられた。

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