神奈川・横須賀市、マグロ船へ補助金新設 フェリー就航で荷役に影響 久里浜港も整備へ

横須賀市役所

 横須賀港新港ふ頭(横須賀市)-北九州港(北九州市)を結ぶフェリー定期航路の7月からの就航に伴い、横須賀市は荷役に影響を受けるマグロ船へ補助金を新設する。久里浜港でもマグロ船の荷揚げができるよう保安対策エリアや計量施設を整備する。関連費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を、30日開会の市議会9月定例議会に提出する。

 補正予算案は11億4929万9千円。新設する横須賀港利用円滑化補助金には1674万円を補正し、フェリー着岸時にマグロ船が沖合へ一時離岸する際のタグボート代や燃料費などを補助する。

 久里浜港でのマグロの荷揚げは2023年度の開始を目指し、設計費用など2670万5千円を補正する。22年度に施設整備を進め、久里浜港をメインにマグロ船の荷揚げを行う見通し。

 芦名漁港の「芦名5号防波堤」は、隣接する防波堤を所有する湘南サニーサイドマリーナに売却し、売却額を整備時に交付された補助金の返還や市債の繰り上げ償還に充てる。

 新型コロナウイルス感染症関連では、自宅療養者の支援のほか、患者数が激減した救急医療センターやコロナの影響で業務を縮小した施設への赤字補塡(ほてん)などの経費を計上した。

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