韓国の学校60カ所の運動場で有害物質検出 全面使用禁止へ

韓国の済州島地域にある60校の運動場から基準値を超える有害物質が検出された。

26日、済州道教育庁によると、専門家らの依頼で教育委員会が6月1日から7月30日まで道内85校(小51、中16、高16、特殊2)の弾性包装材(ウレタントラック、多目的球場など)を調査をしたところ、60カ所(70.5%)で有害物質が検出され、検出量は韓国標準規格(KS)の基準を超過していたと明らかにされた。

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このうち59カ所では、環境ホルモンであるフタル酸エステル、1カ所では鉛成分が基準値以上検出された。

これらの学校は、2016年12月の規格改正が行われる前に、弾性材を布設したことなどが原因にあると教育庁は説明した。

教育庁はこれを受け、今年末までに有害物質が過剰検出された弾性材を撤去・交換することにした。

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交換作業は、小学校、特殊学校、中学校、高校の順で行われるが、学生数や運動場開放頻度を考慮して交換順序を決定するとのこと。

有害物質が過剰検出された学校の運動場の弾性材は、使用が全面禁止される。

教育庁の関係者は、「速やかに弾性材を交換する」とし「KS認証を受けた環境にやさしい製品で全面交換し、学生が安全な運動場で体育活動などを行うことができるようにする」と明らかにした。

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