【東京パラリンピック】陸上5000メートル・唐沢剣也が銀「今後につながるレースができた」

銀メダルを獲得した唐沢(右、ロイター)

東京パラリンピック・陸上競技(27日、国立競技場)、男子5000メートル(T11)が行われ、初出場の唐沢剣也(27=群馬県社会福祉事業団)が15分18秒12で銀メダルに輝いた。

金メダルを目指す唐沢は、スタート直後から果敢な走りで好位置をキープ。終盤にギアチェンジして残り2周の時点で一度はトップに立ったが、最後にエウツィン・ジャケス(ブラジル)に逆転を許した。

レース後には「金メダルを目標にしていたので、銀メダルは悔しい思いはあるが、プラン的には予定通りに攻められた」と振り返った上で「ラスト1周まで先頭に出ることができて、今後のパラリンピック、24年のパリ(大会)以降につながるレースができたのが一つ大きい」と手応えを口にした。

群馬県出身の唐沢は、小学4年時に網膜はく離で失明。盲学校へ転校後にスポーツに出会うと、盲学校卒業後の2016年から本格的にパラ陸上をスタート。他選手の足音を参考にリズム感を学ぶなど、独自のスタイルで成長を遂げ、19年世界選手権で銅メダルを獲得。21年5月には世界新記録をマークしていた。

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