害虫「ミカンコミバエ」 駆除へ テックス板を空中散布 長崎県

テックス板(県提供)

 長崎県は27日から約3週間、かんきつ類などに産卵し食害を起こすミカンコミバエを駆除するため、人が入りにくい山間部で、ヘリコプターから薬剤を塗布した木板「テックス板」(約4.5センチ四方)を空中散布する。
 対象地域は長崎、西海、諫早、時津、長与の3市2町。計約10万枚を1枚ずつ目視でまく。板は雄のミカンコミバエ誘引剤と殺虫剤を染み込ませたもので、効果は約1カ月続く。県農産園芸課は「見つけても手を触れないで」としている。
 5月25日以降、長崎や西海、対馬各市などで成虫69匹(8月24日現在)が捕獲されている。

ミカンコミバエ(農林水産省ホームページより)

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