医療ひっ迫の解消にロックダウンは必要?EXIT兼近「お金をくれるならバシバシやってほしい」

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」で、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

■医療ひっ迫の解消にロックダウンは必要?EXIT兼近「お金をくれるならバシバシやってほしい」

自宅療養者の実態に、兼近も危機感「『周りに軽症者が多いから大丈夫』は危険と伝えたい」

2021年8月26日(木)夜9時からの放送では、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、自治体や専門家を中心にロックダウンを求める声が高まっていることを報じた。ゲストに首都圏では最大規模の在宅医療を提供する医療法人社団の理事長で診療部長の佐々木淳さんをお迎えし、ロックダウンの在り方や必要性について考えた。

番組MC でお笑いコンビ・EXITの兼近大樹は「国は効果的かも分からないし、法整備も面倒くさいって思っているのかな。僕としてはロックダウンしたときにちゃんとお金がもらえる状態だったらOK。マジでお金をくれるならバシバシやってほしいっていう気持ちはある」と主張。その上で「去年と比べると、人の集まるイベントを開催するなど、規制はどんどん緩くなっている。感染者が過去最多を更新する中、逆行していっている感じがする。これはどういうことなんですかね?」と疑問を投げかけると、佐々木さんは「当初は未知のウイルスだったので非常に厳格にやっていた。ある程度感染力がわかってきたので、それに最適化して社会を動かしている。ただ、デルタ株は感染力がこれまでと全く違う。新しい基準で行動制限を考えなければならない時期にきていると思う」と答えた。

また、入院できずにいる自宅療養者について、佐々木さんから「実際に診た人の8割が入院すべき患者だった」と厳しい現状が伝えられると、兼近は「僕自身がコロナになったことがなくて、さらに周りの罹患した人も軽症者が多い。つらかったけど、酸素を吸わなきゃいけないっていう状況ではなかったと話を聞くが、おそらく僕は全体を見られていない。佐々木さんの話を聞いて『そんなに大変なんだ』とやっと理解ができた。周りに軽症者が多い人は僕と同じような感覚で、『大丈夫なんだろう』という感覚が強いと思う。その認識が危険だと改めて皆さんにも伝えたい」と語った。本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中。

■なくならない生活困窮者・弱者への差別に、路上生活の経験があるEXIT兼近が熱弁

「ホームレスを攻撃するための言い訳に、正義を主張しないで」

また、番組では、メンタリストDaiGoによるホームレスなど生活困窮者への発言や、15歳の少年による襲撃事件など、差別的な事象や傷害事件についてフォーカス。差別が繰り返される背景について話し合った。

ホームレスだった経験がある兼近は「僕の場合は戻れる場所があって、社会的に見捨てられたわけでもなく、自ら選んでいった。だから話がちょっと変わってくるが、実際に触れてみて感じたのは、ホームレスの人には色んな背景を持った人がいるということ。皆さん想像できないと思う」とコメントした。その上でDaiGoについて「ちゃんとした家庭に生まれてきた人だから、ホームレスになった理由にどういう背景があって、なぜこうなっているかが想像できず、差別的発言をしてしまったということだと思う。ホームレスがいるように、こういう発言をしてしまう人もいるっていう意味では、いろんな背景を理解するということに導けていない世の中全体の問題だなと感じた」と意見を述べた。

ホームレス差別がなくならない背景の一つに“勝ち組・負け組の思想”があると指摘した生活困窮者を支援するNPO法人理事の藤田孝典さんは「例えば、ホームレスを暴行した少年は『彼らはいない方がいい。いないことが正義なんだ』と語る。そのような間違った価値観が背景にあって、暴力行為・殺傷事件に及んでしまうことがある」と解説。兼近は藤田さんに同意し、「少年たちがやっていることは恐らく弱者をいたぶりたいだけ。やっちゃダメなこととある程度理解していて、何かを言い訳を作るために『僕らは正義なんですよ』と主張するのだと思う。正義が理由だったら攻撃したっていいんだと、頭に入れちゃっている人って多いんですよ。これが僕はすごく怖いなって思う」と語った。本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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