新潟県糸魚川市が官製談合の係長を免職処分

新潟県糸魚川市は27日、総務部総務課付(産業部都市政策課建築係)の久保田雅樹係長(48歳)を免職処分(懲戒処分)にすると発表した。

久保田氏は昨年12月に入札を執行した、えちごトキめき鉄道の「新駅公衆トイレ整備工事」に関し、業者に対し工事価格を教示し、工事価格に近い金額(1,900万円)で落札をさせたことから地方公務員法第29条第1項の規定に基づき処分を行ったもの。なお久保田氏は今年5月に官製談合防止法違反等の疑いで新潟県警に逮捕。8月18日には初公判が行われ、27日に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を受けた。

また、職員を指揮監督する立場にあったものの責任として、当時の上司であった産業部都市政策課課長(前産業部建設課長、57歳)を減給(10分の1、1か月)、産業部農林水産課課長補佐(前産業部建設課課長補佐、56歳)を戒告処分にした。

糸魚川市の米田徹市長は、職員の処分に関する報道資料の中で以下のコメントを発表している。

「糸魚川市職員が官製談合防止法等違反容疑で逮捕、起訴されていましたが、令和3年8月27日の新潟地方裁判所で懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を受けて、本日付けで関係者の処分を行いました。

市民の皆様には、信頼を著しく損なう結果となりましたことに改めて深くお詫び申し上げます。

市といたしましては、二度とこのようなことが起こらないよう、職員の服務規律、法令遵守の徹底を図るとともに、再発防止策の検討を行っているところであり、引き続き、市民の皆様からの信頼の回復に向けて、職員一丸となって、全力で取り組んでまいります」

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