長崎県内の献血者 450万人を達成 長与でセレモニー

延べ450万人目の献血者となり、花束を受け取る久保田さん(左)=長与町役場

 長崎県内で献血をした人の数が26日、延べ450万人に達した。採血車が巡回した西彼長与町役場で記念セレモニーがあり、450万人目となった同町嬉里郷の久保田拓郎さん(38)に記念品が贈られた。
 本県では1964年9月に佐世保赤十字血液センター(現在の県赤十字血液センター佐世保出張所)で献血が始まり、以来、57年間での達成となった。近年は少子化などもあり若年層の献血が減少しているほか、新型コロナウイルス禍で献血を取り巻く環境は困難な局面にあるという。
 セレモニーでは県赤十字血液センター(長崎市昭和3丁目)の木下郁夫所長が「達成は皆さま方のおかげ。安全な血液を必要な医療機関に供給するため今後もご支援を」と感謝の言葉を述べた。
 今回が11回目の献血だった久保田さんは、買い物などのついでに採血車に立ち寄るという。「簡単に人のためにできること。今後も続けたい」と話した。

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