東京パラリンピック・卓球競技(28日、東京体育館)、女子シングルス(クラス11)の準決勝が行われ、伊藤槙紀(36=CTCひなり)がフレア・フェルネー(フランス)に0―3とストレート負けを喫したが、3位決定戦がないため、銅メダルを獲得した。
第1ゲームを8―11で落とすと、第2ゲームも6―11で奪われた。第3ゲームは先にゲームポイントを握ったが、制することはできなかった。 初出場となった2016年リオ大会は1次リーグ敗退に終わったが、今大会は1次リーグを2位で通過。この日は勝利こそ逃したものの、独特のラケットの握りから繰り出すショットを武器に、最後まで懸命に戦い抜いた。
試合後、伊藤は「すごく悔しいけど、久しぶりのメダルだったので本当に純粋にうれしいと思う。またこの大会があったら頑張って金をもらいたい。いい勉強になった」と振り返った。
卓球競技での日本のメダル獲得は、00年シドニー大会以来5大会ぶりの快挙。歴史に新たな1ページが加わった。