〈なおえつうみまちアート〉「そらのみなと」完全復旧 東側に集中させ海側も 船見公園

 「なおえつ うみまちアート」の船見公園周辺特設会場の展示作品「そらのみなと」の復旧作業が27、28の両日に行われた。台風など悪天候の影響で一時撤去し、21日に一部再開していたが、今回で完全復旧となった。

海に入り、展示の容器を復旧する作業を行った

 作品は東京藝術大デザイン科第3研究室のメンバーを中心にした空間演出研究所が制作。波打ち際に金属の容器100個弱を設置、映り込んだ空の景色、特に夕日を鑑賞するものとなっている。天候の影響を受けやすいため容器は土台から外せるようになっており、台風9号のため9日から展示を中止。2列の展示のうち陸側は復旧して21日から展示を再開していた。

 今回は海側の容器を設置した。台風の影響で海底の地形が変わったこともあり、夕日を受けやすい東側の容器を再設置し、西側は土台が海面から見えないように沈める作業を行った。所長を務める同大の鈴木太朗准教授は「(東側に)集中させて緊張感を出せるようにした」と説明した。

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