東京パラ・車いすバスケ 鳥海選手に母校からエール メダルに期待

鳥海選手の活躍を願い展示されているユニホームや新聞記事=西海市、大崎高

 東京パラリンピック車いすバスケットボール男子日本代表の鳥海連志選手(22)=WOWOW=を応援しようと、母校の長崎県立大崎高(西海市大島町)は横断幕やユニホームを掲示している。生徒や職員らはメダル獲得に期待を寄せている。
 鳥海選手は長崎市出身。小学6年のときに大島町に移り、市立大崎中1年時に佐世保のチームで競技を始めた。大崎高3年時にはリオデジャネイロ・パラリンピックに出場。同年の全国障害者スポーツ大会では本県選抜の主将を務め、初優勝に貢献した。
 大崎高の玄関には、リオパラリンピックのユニホームや活躍を伝える記事などが並ぶ。同校1年の矢野真奈歌さん(15)は鳥海選手のプレーに「車いすを手で操り、その手でシュートを決める。すごい」。同校購買部担当の北いづみさんは「世界を相手に素晴らしいプレーを見せてくれるが、普段はコーヒーゼリーが好きで明るい高校生だった」と振り返り、「集まって観戦できないが、地元のみんなが応援している」とエールを送る。
 吉田昌平教頭(50)は「鳥海選手の活躍で、障がい者スポーツへの関心がさらに高まってほしい」と、鳥海選手の好プレーとともに車いすバスケットが身近なスポーツとして普及することを期待している。

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