国内女子ゴルフの「ニトリレディス」最終日（２９日、北海道・小樽ＣＣ＝パー７２）、東京五輪銀メダルの稲見萌寧（２２＝都築電気）が、通算１６アンダーで優勝し、〝レジェンド〟に肩を並べようとしている。
先週は首位で迎えた最終日に７７をたたいて逆転を許したが、この日は５バーディー、ノーボギーとほぼ完ぺきなゴルフで逆転勝利をつかんだ。稲見は「一番は最終組で回らなかったところが良かったかなって、ちょっと思ってます。ピリピリした感じは免れたかなっていうのはありますね」と勝因を挙げた。
これで２０２０年と統合して行われている今季７勝目（通算８勝）。過去のシーズン７勝以上は不動裕理（０３、０４年）、イ・ボミ（１５年）、鈴木愛（１９年）で４人目の快挙となった。本人は「初めて知りました」と話したが、３人は当該シーズンに賞金女王となっており、現在賞金ランキング２位の稲見も続くか注目される。
ただ、稲見は賞金ランクより「（国内）メジャー優勝と２桁優勝というのを目標にしてます」と勝利数にこだわる。これまでシーズン２桁勝利は０３年に１０勝を挙げた不動のみ。東京五輪銀メダリストは、６年連続賞金女王（００～０６年）や国内ツアー通算５０勝といった大実績を残した不動のような選手へとなっていくのだろうか。
