【スターダム】岩谷麻優 10・9大阪城ホールでの王座戦を“先行予約” 「赤か白か、それとも…」

レディ・C(下)にムーンサルトプレスを決める岩谷

女子プロレス「スターダム」で衝撃のサプライズが起こった。2019年12月に団体への不満を口にして引退した葉月(23)が29日の東京・汐留大会に電撃登場し、現役復帰が決定的になった。また、女子プロでは約26年ぶりとなる大阪城ホール大会を10月9日に開催することが決定。激しく揺れ動く団体の現状に、アイコン・岩谷麻優(28)は――。

ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーが「メガ級の発表があります」と予告していたものは、団体として初となる大阪城ホール進出だった。女子で同会場といえば、1985年8月28日の全日本女子プロレスで、人気絶頂だったクラッシュギャルズの長与千種がダンプ松本と「敗者髪切りデスマッチ」を行い話題を呼んだ。

女子では95年3月21日の全女以来の進出となる。当時も興行に携わった小川氏は「今はドームとかがあるけど、ひと昔前は随一の会場だった。我々の世代にとってはすごい場所。そこに団体として臨むのは特別なことなので、今のスターダムをどれだけ見せられるか。(3月3日の)日本武道館大会に負けないものを出したい」と団体の10周年イヤーのファイナルを飾るビッグマッチの成功に自信をのぞかせた。

選手内でいち早く〝先行予約〟を入れたのが岩谷だ。「歴史とか分からないので実感がなかったけど、今はできる団体が限られてるからすごいんだなと。10年間やってきてお客さんが全然いない時期もあったけど、続けているからこそ認知度も上がって大きな会場でもやれている。この団体にいてよかったなって思います」とした上で「大阪城でタイトルマッチをしてベルトを巻くのが目標!」と言い切った。

昨年はワールド王者として団体をけん引したが、11月の陥落後は一度もベルトが巻けていない。5月上旬には右ヒジに異変も起きた。肘部管症候群で、一時はシビれがあり指をうまく動かせないなどの症状が出た。それでも7月には回復したことで、再びベルト取りへの思いを強くした。

開催中のリーグ戦「5★STAR GP」は3勝1敗の勝ち点6でレッドスターズ2位につけている。「今は一切テーピングもせず、ここ数年で一番状態がいい。プラス経験値も上がっているので昔よりもいい。赤(ワールド王座)に行くのか白(ワンダー王座)に行くのか。それともアーティストを狙いにいくのか、タッグなのか。最近はハイスピードもいいなと思ってる。優勝した先にそこでタイトルマッチができるかなと」。アイコンが西のビッグマッチで華々しく復活を遂げる。

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