〈上越市長選〉後藤氏、出馬を断念 コロナ禍で移動できず

 10月24日告示、31日投開票の上越市長選挙に出馬意向を示していた佐渡市の行政書士、後藤浩昌氏(60)が29日、立候補を断念することを報道各社に伝えた。30日の電話取材にも同様に答えた。

 上越記者クラブ宛てに送られたファクスの文面では、現在住む東京都に緊急事態宣言が発令され、9月12日を期限とする宣言解除が難しい見通しから、上越市での活動のめどが立たないとした。「市長選に立候補する者が新型コロナウイルスを東京都から上越市へ拡散して、上越市の皆さまを危険にさらすことがあってはならないと考えた」と記した。電話取材にも「仮に緊急事態や蔓延防止等重点措置がなくなっても安全にはならない。上越市に移動すべきではないと判断した。事前活動ができないと選挙にならない。無念です」と話した。

 後藤氏はこれまでに県知事選や五泉市長選、佐渡市長選、刈羽村長選などに出馬し落選。前回4年前の上越市長選でも出馬の意向を示していたが、最終的に取りやめている。

© 株式会社上越タイムス社