猟奇殺人事件の捜査が泥沼の展開に かつて相棒だった2人の刑事の行きつく運命描く 「ビースト」予告編

10月15日より劇場公開される、イ・ソンミンとユ・ジェミョン共演の韓国映画「ビースト」の、予告編が公開された。

公開された予告編では、犯人逮捕のためなら手段を選ばない刑事のハンス(イ・ソンミン)が、この世から犯罪は消えないという絶望感を吐露するシーンから始まる。そして、国を揺るがす猟奇殺人事件の捜査をする刑事のミンテ(ユ・ジェミョン)がかつての相棒ハンスへ協力を求めるが断られるシーン、ハンスが情報屋のチュンベ(チョン・ヘジン)から彼女の犯罪を見逃すことを条件に猟奇殺人事件の犯人を教えると持ち掛けられるシーンなどが描かれる。そして、捜査を進めるにつれ、抜けられない泥沼へとハマっていく2人の運命が、思いもよらぬ展開を見せることが描き出されている。

「孤狼の血」シリーズなどの白石和彌監督による本作へのコメントも公開された。白石監督は「正義が歪み、運命も歪み、見ている観客の倫理も歪む。腹の底に溜まる粘りのある感情の出口はなかなか見つからない。それでも、どうしようもなくこの映画に惹かれてしまうのは、ノワール映画として最高だからだ。韓国ノワールはまだまだ突き進む。」とコメント。本コメントは予告編でも使用されている。

「ビースト」は、正反対の性格ながらもかつては相棒として互いを認め合っていた、ハンスとミンテの2人の刑事を描いたスリラー。ハンスとミンテは、韓国中を揺るがす連続猟奇殺人犯を追ううちに、運命を狂わせていく。事件解決のためなら手段を選ばないハンスを演じているのは、「工作 黒金星と呼ばれた男」などのイ・ソンミン。冷静沈着なミンテは、Netflixドラマ「梨泰院クラス」などのユ・ジェミョンが演じる。東野圭吾原作「さまよう刃」を手掛けたイ・ジョンホがメガホンを取る。2004年のフランス映画「あるいは裏切りという名の犬」を下敷きにしている。

【作品情報】
ビースト
2021年10月15日(金)より kino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国順次公開
配給:キノシネマ
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