巨人元監督・堀内恒夫氏が10勝到達の巨人・高橋に祝福と助言「もっと体を使わないと」

堀内恒夫氏

元巨人監督で評論家の堀内恒夫氏(73)が30日、自身のブログを更新。前日に自身初の2桁勝利となる10勝目をマークした巨人の左腕・高橋優貴投手(24)にアドバイスを送った。

堀内氏は「〝期待〟と〝課題〟」のタイトルで高橋について言及。「今年の初めブログにも書いたけど今年の高橋優貴にはとても期待していた」と29日の中日戦(バンテリン)での10勝到達を喜んだ。

それでもOBとして指摘は忘れない。「4回あたりから手先で投げ始めた。この投げ方になると去年までの髙橋に戻ってしまう。良くない兆候だ。もっと体を使わないと」と下半身との連動が感じられなかったという。

さらに「5回になった途端ピッチングがおかしくなった。勝利投手の権利が得られることを意識したのもあるんじゃないのかな」と左腕の心境を想像すると「フォアボールが続く。桑田ピッチングコーチがマウンドに向かった。『もう少し下半身を使え』とでも言われたんじゃないんだろうか。その後、足がつるというアクシデントが起きた。『抑えなきゃいけない』力も入ったんだろうね。とはいえ、5回を最後まで投げられた。大事にいたらなくてよかったよ」と胸をなでおろした。

そして若武者のさらに先も見据えていた。「ここからは、更に未知の世界が待っている。そこで今、気になっているのが『体力』だ。手先投げになってきているのは体力が追いついていないこともあるんだろう。何事も経験。自分に足りないことを知りつつ課題をしっかり持って前進、前進」とさらなる成長を促すと最後は「次も期待してますよ」と愛のある言葉で締めた。

堀内氏は「沢村賞」選考委員長でもある。同賞受賞の基準には10完投の項目もある。高橋のより一層の体力向上を期待していた。

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