【W杯アジア最終予選】豪州代表の国内組招集がわずか1人の理由とは?

オーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督(ロイター)

かつてJ1仙台も指揮したオーストラリア代表のグラハム・アーノルド監督(58)がカタールW杯アジア最終予選に臨むメンバー27人を発表し、実に17の国・地域からの招集で国内組はわずか1人だった。

オーストラリアが初戦(9月2日、カタール・ドーハ)で対戦する中国のメディア「オリエンタルスポーツ」によると「26人は海外リーグでプレーしている。全員が揃って練習できるのは2日しかない」とし、地元リーグ所属の選手が1人しか招集されていないのはオーストラリアに帰国する際、2週間の隔離が必要になるためという。

W杯予選に臨む同国は海外チームの入国には14日間の隔離期間が求められるため、ホーム開催を断念したが、同国選手も同じ状況ためクラブの理解を得られずに地元リーグ選手を招集できなかった。指揮官の強い意向でシドニーFCに所属するDFリアン・グランド(30)を招集したが、同選手は9、10月のW杯予選4試合を戦うため、今後約2か月帰国しない。

同メディアは「アーノルド監督はオーストラリアリーグの選手を複数招集することはできなかった。ドーハに到着したとき、選手のラインアップの強さと深さに満足していると語った」と伝えている。日本とは10月12日に埼玉スタジアムで対戦する強豪もコロナ禍で苦しい状況に立たされているようだ。

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