大坂なおみがSNSで異例の長文声明「他人の基準で自分を評価すべきではない」

大坂なおみ

女子テニスの世界ランキング3位、大坂なおみ(23=日清食品)が30日開幕の4大大会・全米オープン(ニューヨーク)で2連覇を狙う。決戦を前にSNSで異例の長文声明を発表し、話題を集めている。

「hi」で始まる投稿はこの1年を振り返り、周囲への感謝を伝えた上で、自身の内面の変化を述べ「私は自分が良い仕事をしたと自分に言い聞かせたことはないが、自分が最低だとか、もっとうまくやれるはずだと常に自分に言い聞かせていることはわかる。過去に、私を謙虚だと言う人もいたが、よく考えてみると、私は非常に自分を卑下していると思う」などとつづった。

その上で「私が言いたいのは、自分と自分の成果をもっとたたえようということだ」と記し「あなたの人生はあなた自身のものであり、他人の基準で自分を評価すべきではない」などと持論を展開した。

大坂は5月の全仏オープンで選手のメンタルヘルスが無視されているとし会見を拒否。大会を棄権し〝うつ状態〟であることも告白していた。先の東京五輪では聖火リレーの最終ランナーを務め、世界の注目を浴びる中での長文声明。これには「自信を持ってください。あなたは素晴らしいし、それに値する」「メンタルヘルスに正直なナオミでいてくれてありがとう」「ナオミ、あなたが誇らしい」「あなたの新しい視点に感銘を受けた」などと多くの共感の声が寄せられている。

大坂は30日(日本時間31日)の女子シングルス1回戦でマリエ・ブズコバ(チェコ)と対戦する。果たしてどんなプレーを見せてくれるか、さらなる注目が集まる。

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