任期満了に伴う横浜市長選で初当選し、新市長に就任した山中竹春氏が30日、就任会見に臨んだ。公約としたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の撤回について、「即時撤回の手続きを速やかに進める」と表明。新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種や検査、医療体制の確保のための対策を打ち出すことを明らかにした。
山中市長は会見の冒頭、「市政を預かる責任の重さを改めて痛感しており、身の引き締まる思い」とあいさつ。「市民との対話を重ね、希望の持てる社会の仕組み作りを行ってまいります」と述べた。
会見では、今後予定されているIR誘致に関する事業者選定委員会について、「中止する」と明言。選挙の公約で「全員実施」とうたっていた中学校給食については、「目標は中学生の方々がこの給食はおいしいと思えるものを提供すること。(現在行っているデリバリー型給食が)『冷たくておいしくない』ということであれば、しかるべき体制を取るべきだと思う」と述べた。
さらに、横浜市立大教授からの転身で政治経験がないことに関して「市民、市会、職員の方々と連携し、理解を得るように努める」と話した。