【全日本】絶不調・宮原健斗 9・7世界タッグ防衛戦前に不穏発言「プロレス界に絆なんてない」

左から芦野祥太郎、諏訪魔、宮原健斗、青柳優馬

レスラーに絆なんてない? 全日本プロレスは30日に都内の事務所で会見を行い、9月7日の東京・後楽園ホール大会で世界タッグ王者の宮原健斗(32)、青柳優馬(25)組が諏訪魔(44)、芦野祥太郎(31)組を迎え、V5戦を行うことを発表した。

前夜行われた王道トーナメントの優勝決定戦で対戦した諏訪魔と芦野のコンビを迎え撃つことになった宮原と青柳。宮原は同日の準決勝で諏訪魔に、青柳は15日の1回戦で芦野に敗れており、防衛戦ながらそれぞれのリベンジ戦でもある。

特に前日敗れたばかりの宮原はショックをひきずっており「6月(26日)に大田区総合体育館大会で巴戦でやられて、王道トーナメントは準決勝でやられて、プロレスファンをがっかりさせていると思うし、これ以上悲しませるわけにはいかない。2021年、残り3か月をどう締めくくるか、この一戦が自分にとっての運命の分かれ道になると思います」と自己陶酔は忘れずに勝利を誓った。

とはいえ自ら口にした通り、ここ最近シングル戦での成績が芳しくないのは事実で、パートナーの青柳も「自分は勝っても負けても絶好調なんでいいんですけど、となりの相方がいつになく謙虚で不安ですね。いつも自己中で唯我独尊なザ・プロレスラーって感じなのに。嫌な流れが来ている気がしますね」と不安を隠さなかった。

一方の挑戦者組は激闘を繰り広げて絆を深めあった様子で「このタッグをブランド化したい」と諏訪魔がぶち上げれば、芦野も「9月7日までに一緒に練習したい」と合体技の開発を誓うなど連係ばっちりの様子。

これに宮原は「プロレス界に絆なんてないから。プロレスラーっていうのは裏切りますから。そんなあまっちょろいもの、必要ないと思ってますから。青柳優馬もいつ裏切ってくるか分からない緊張感がありますから。そういう質問をされて乱されたくないので(人の絆にまつわる)質問は止めてほしい」と吐き捨てた。不調とは人の心を濁らせてしまう効果まであるのだろうか…。

ともあれ、勝利の女神は王者組と挑戦者組のどちらにほほ笑むか、注目だ。

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