五輪「金」の卓球・水谷選手、監修のカレー「食べた?」に…

スポンサー契約を結ぶフリーデンを訪れた水谷選手(左から2番目)=平塚市南金目

 東京五輪の卓球混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得した水谷隼選手が30日、スポンサー契約を結ぶ食品メーカーのフリーデン(平塚市南金目)を訪れ、メダル獲得を報告した。水谷選手は「あまり実感はないけど、卓球がもっとメジャーになればうれしい」と充実感をにじませた。

 水谷選手は、同社から報奨金500万円とやまと豚1頭分の商品を贈呈され、同社の森延孝社長らと懇談。準々決勝第7ゲームで2─9から逆転勝利を収めた場面について、「卓球を知っている人ならあそこからの逆転は見たことがないと思う。一本でも長くこの場に立ちたいという思いで一本一本取りにいった」と振り返った。

 金メダル獲得直後は、自身が監修する同社商品のレトルトカレーの注文が殺到し、話題を呼んだ。社員から「大会中も食べてくれたんですか」と質問されると、「(宿舎は)持ち込み禁止だったんで…。でも、商品を配ることに専念しました」と鋭い“レシーブ”を見せ、混合ダブルスに掛けた新商品「ミックスカレー」のアイデアも披露した。

 同社は、福島県などで水谷選手を招いて卓球教室を開催してきた。森社長は「地元でもやりたいので、ぜひ参加してもらいたい」と話した。

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