弁当の次は医療用品を廃棄…五輪組織委のずさん対応に有森裕子さんも不満表明

有森裕子さん

無駄遣いとなってしまった…。東京五輪・パラリンピック組織委員会は31日、新型コロナウイルス感染症対策として五輪会場の医務室に配備されていた未使用の医療用手袋やガウン、マスクなどを廃棄していたと発表。各方面から不満の声が相次いでいる。

組織委によると、本来であれば医療施設などへの譲渡が可能だったが、保管場所がなく捨てることになったという。損失額は約500万円で、マスク3万3000枚、消毒液380本、ガウン3420枚などを処分。担当者は「あらかじめ各会場に対応を指示していなかった」と謝罪した。

組織委のずさんな対応を巡り、女子マラソン五輪2大会メダリストの有森裕子氏は、自身のSNSで「あれほどアスリートたちが医療従事者に対し感謝の意をコメントしてきた傍でこのようなニュースは残念でなりません」とコメント。ネット上でも「病院ですら足りないから安価な介護用のものを使わされているところがあるのにな~」「損失や無駄を生じさせたなら関係者が負担するべきじゃない?」などと批判が相次いでいる。

組織委といえば27日、7月3日から1か月の間に約13万食の弁当などを廃棄していたことを明らかにしたばかり。度重なる愚策に国民の不満は溜まる一方だ。

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