9月のスタートは関東・北陸・東北南部は広く雨 一気に秋の空気へ

 9月のスタートは、秋雨前線が停滞するために、関東や北陸、東北南部を中心に雨が降り、秋の涼しい空気が流れ込む見込み。
 東京都心の予想最高気温は26℃と、31日(火)より6℃も低く、一気の秋の涼しい空気に入れ替わりそうだ。一方、西日本と東海は、広い範囲で晴れ間が出て、30℃以上の真夏日の所が多くなるため、蒸し暑さは続く見込み。東北北部や北海道は晴れて、さわやかな秋の空気が広がりそうだ。

1日(水)は関東・北陸・東北南部は秋雨前線の停滞で雨 急激な気温低下に注意

 1日(水)、秋雨前線は日本海から本州付近に停滞し、次第に前線の活動が活発になるため、前線に近い関東・北陸・東北南部は広い範囲で断続的に雨が降る見込み。
 前線上の朝鮮半島付近には低気圧が発生し、2日(木)朝には北陸に進むため、北陸や近畿の日本海側を中心に1日(水)夜から2日(木)にかけては、局地的な雷を伴った激しい雨が降り、大雨になるおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒し、落雷や突風にも注意。

 また、1日(水)は、関東では北東からの冷たい風が吹くため、東京都心の予想最高気温は26℃と、31日(火)より6℃も低く、夜はさらに気温が下がる見込み。急激な気温の低下で体調を崩さないよう、上着を着るなど服装選びにも気をつけたい。

西日本と東海は残暑つづく 東北北部と北海道は秋の涼しさ到来

 1日(水)は、西日本や東海、東北北部、北海道は、広い範囲で晴れ間が出るが、南と北で気温の差が大きくなりそうだ。夏の暖かい空気が入る西日本と東海は、30℃以上の真夏日が多く、残暑が続く見込み。
 日中の昇温と上空の寒気の影響で、近畿や東海の太平洋側を中心に午後は大気の状態が不安定になるため、短い時間の強い雨や落雷、突風に注意が必要。
 一方、東北北部と北海道には秋の涼しい空気が入るため、日中も秋を感じられる所が多くなりそう。なお、北日本の内陸では、朝晩は一層冷え込みが強まるので、体調管理に注意が必要だ。

2日(木)以降、雨の範囲は西日本と東海にも広がる 厳しい残暑も終止符へ

 2日(木)は、低気圧を伴った秋雨前線が南下するため、雨雲は西日本や東海にも広がり、西日本の日本海側や北陸を中心に大雨になるおそれがある。この雨をきっかけに西日本と東海の厳しい残暑は少しずつ和らいでいく見込み。特に関東では、夜の寝苦しさからも解放されるなど、一雨ごとに秋の気配を感じられそうだ。

(気象予報士・大隅智子)

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