東京五輪で金 柔道・永瀬に長崎県民栄誉賞 ソフト・藤田に特別栄光賞

永瀬貴規選手

 長崎県の中村法道知事は31日の定例会見で、東京五輪の柔道男子81キロ級で金メダルを獲得した永瀬貴規選手(27)=旭化成、長崎市出身=に「県民栄誉賞」を贈ると発表した。同賞の受賞者は2012年の脚本家・作家、故市川森一氏以来6人目。表彰式の日程は調整中。
 中村知事は「5年前(2016年リオデジャネイロ五輪)の銅メダルを超える悲願の金メダルを獲得された。2大会連続のメダル獲得という活躍をたたえたい」と述べた。
 県民栄誉賞は1988年に創設。県民に希望を与える顕著な功績があった人に贈られる。これまで小嶺忠敏氏(元国見高サッカー部監督)、さだまさし氏(シンガー・ソングライター)、故市川晋松氏(元横綱佐田の山)、内村航平氏(体操男子日本代表)、故市川森一氏が受賞。内村氏は受賞後の12年ロンドン五輪とリオ五輪体操個人総合で連覇を飾り、「県民栄誉賞特別賞」も2度受けた。
 東京五輪ソフトボール女子で金メダル獲得に貢献した藤田倭選手(30)=ビックカメラ高崎、佐世保市出身=には「県民表彰特別栄光賞」を授与。このほか東京五輪に出場した9選手に「県民表彰特別賞」を贈る。県によると、体操男子に出場した内村氏は結果を残せなかったとして、県民表彰特別賞を辞退した。
 東京パラリンピックに出場している3選手の表彰は大会終了後に決定する。

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