円安関連倒産が2カ月ぶりに発生、2021年累計が前年通期を上回る

 2021年8月の為替相場は、米連邦準備制度理事会による量的緩和の縮小の開始が予想されるとドル高に振れた一方、後ろ倒し予想が強まるとドル安に戻す展開となった。ドル円相場は1円弱の狭いレンジ(109円台後半~110円台序盤)で推移した。
 こうしたなか、8月の「円安」関連倒産(速報値)は1件(前年同月ゼロ)で、2カ月ぶりに発生した。2021年の累計倒産件数(1-8月)は5件で、前年通期(4件)を上回った。
 「円高」関連倒産(速報値)は3カ月連続で発生しなかった(前年同月ゼロ)。2021年の累計倒産件数は2件で、前年通期に並んだ状態が続く。

円安
円高

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