岩の原葡萄園(上越市北方)は8月30日、ワイン用ブドウの収穫を始めた。収穫したのは白ワイン用品種の「ローズ・シオター」。収穫開始は昨年より5日早い。
収穫は昨年より早まったが、今年は1、2月の大雪でブドウ畑が雪に埋まり、枝折れやブドウ棚が雪の重さで壊れるなどの被害があった。4月上旬以降、除雪や棚の修復を急ピッチで行い、なんとか収穫にこぎ着けた。石崎泰裕栽培技師長は「ブドウ畑全体が3~4メートルの雪に埋もれ、ブドウが収穫できるのか不安だった。いつも通り収穫できたのは、作業の支援をしてくれた近隣の人たちのおかげ」と話す。
同日は、同園で最も高い所にある「見晴らし台」のブドウ畑約50アールに神田和明社長をはじめ約10人のスタッフが集まり、一房ずつ丁寧にブドウを収穫した。石崎技師長によると生育スピードは例年並みで、特徴の一つである酸もあって良い状態だという。
同園はローズ・シオターやマスカット・ベーリーAなど6種のブドウを育てており、収穫は10月下旬まで続く。