【新型コロナ】濃厚接触者への支援「不十分」 該当の秦野市長、経過観察振り返る

自宅での経過観察期間について振り返る秦野市の高橋市長=同市役所

 秦野市の高橋昌和市長は1日の定例会見で、自身が新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者に該当し、自宅でテレワークをしながら経過観察期間を過ごしたことについて「外出できず、買い物は近所の方々に手伝ってもらい、地域の絆の大切さを改めて感じた。一方で、行政の支援が行き届いていない部分も見えた」と振り返った。

 現状、陽性者ならば保健所で健康や生活相談を受けられるが、「濃厚接触者までは十分な支援ができていない。市と県で連携し、足りない部分をカバーできる体制にしていきたい」と話した。

 市によると、高橋市長は8月15日、同居する親族の陽性が判明し濃厚接触者に該当。PCR検査は陰性だったが、経過観察で26日まで自宅で執務に当たった。

 テレワークについては「移動時間の手間も省け、効率、効果的に仕事ができる。直接顔を合わせることも大切だが、新しい生活様式に合わせて積極的に取り入れるよう職員にも呼び掛けていきたい」と話した。

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