DeNA、開幕日以来の4位浮上も「まだ借金が残っている」 三浦監督はキッパリ

DeNA・三浦大輔監督【写真:小谷真弥】

開幕6連敗、10連敗のどん底から這い上がった

■DeNA 7ー2 広島(1日・横浜)

DeNAは1日、本拠地・横浜スタジアムで行われた広島戦に7-2で圧勝した。中日と並び今季最高の4位タイに浮上。DeNAが4位となるのは、開幕の3月26日以来。もっとも同日は開幕戦で勝った3チームが首位タイ、負けた3チームが4位タイだった。就任1年目の三浦大輔監督の下、開幕から2分けを挟んで6連敗、その後も2分けを挟んで10連敗。どん底を味わってきたが、今季101試合目でここまで這い上がってきた。

三浦監督は試合後、ホッと胸をなでおろしつつ「タイだし、まだ終わったわけでもない。借金があるので1つずつ返していきたい」と語った。38勝50敗13分。残り42試合で“借金12”の完済を目標に掲げた。

この日は先発の大貫晋一投手が、6回まで8安打を浴びながら1失点に抑え5勝目(5敗)。今季は4月13日の広島戦以降5連敗を喫して2軍落ちしたが、約1か月間の調整を経て豹変。1軍に復帰した6月27日の阪神戦以降、無傷の4連勝だ。本拠地ではようやく今季初勝利をゲットした。三浦監督は「試合を作ってくれた。両サイドに投げられていたし、何度かあったコントロールミスも、行ってはいけない方(危険なコース)には間違わなかった」と評した。

打っては主将の佐野恵太外野手が初回の先制適時二塁打を含む4打数3安打1打点。4番のタイラー・オースティン外野手も4打数3安打3打点。“ダブル猛打賞”で大量点を奪った。指揮官は佐野を「点が欲しいところでしっかり走者を返してくれるし、ベンチでもチームを鼓舞している。キャプテンとしてチームを引っ張ってくれている」と称えた。

3位ヤクルトにはまだ11ゲームの大差があるが、Aクラスを諦める必要はない。チーム力もムードも、上昇気流に乗っていることは間違いない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

© 株式会社Creative2