衆院選 長崎2区 加藤氏長男の推薦決定 自民第二選挙区支部

不出馬の理由について説明する加藤氏(左)。右端は宅島氏=諫早市宇都町、ホテルグランドパレス諫早

 自民党長崎県第二選挙区支部は1日、党衆院議員の加藤寛治氏(75)=長崎2区、3期目=の次期衆院選不出馬表明を受け、諫早市内で地域支部長・幹事長会議を開き、長男で秘書の竜祥氏(41)を公認候補として県連に推薦すると決めた。
 加藤氏は8月30日、体調不良を理由に不出馬を表明。後援会は後継に竜祥氏を推すと決めている。
 会議は冒頭を除き非公開。加藤氏のほか、2区内の県議や各地域支部長ら約70人が出席した。第二選挙区支部長代行の八江利春県議によると、約10人が発言し、全員が竜祥氏の擁立を求める意見を述べた。反対意見はなく、推薦を「全会一致」で決めたという。
 県連は公認候補を公募で選定する方針。だが八江県議は「必ずしも公募だけではなく、話し合いで決めたらどうかという要望も届いている」と明らかにした。
 加藤氏は取材に「決定に感謝している。真摯(しんし)に受けとめたい」とし、話し合いでの選定については「公募が時代に沿った対応と思う。時間がないので、速やかに公認候補を決めてほしい」と述べた。
 8月30日の2区内県議団の会合で公募に応じる考えを示した県議で県連政調会長の宅島寿一氏(51)も1日の会議に出席した。終了後の取材に対し「(県議団の会合で)一人一人の意向を聞き、尊重するという話だったので、自分なりに意思表明した。こういう進め方になるなら、私の意見は聞かなければいい」と不満をにじませた。実際に応募するかどうかは「正式に決まってから判断したい」とした。
 県連は5日に選挙対策委員会を開き、公認候補の選定方法を協議する。

© 株式会社長崎新聞社