令和の「天城越え」になるか! 市川由紀乃4年ぶり紅白狙う新曲「秘桜」

テーマの「超克」をバックに歌った市川由紀乃

4年ぶりにあの舞台へ! 演歌歌手・市川由紀乃(45)が1日、東京・渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAでコンサート「市川由紀乃リサイタル2021~超克~」を開催した。

東京都内で行う有観客のコンサートは2年ぶりで、市川も「お客さんの前で歌えることがうれしい」と笑みを見せた。タイトルになった「超克」は市川自身が付けたそうで、「困難を乗り越え、それに打ち勝つという意味です。今年になってさまざまなニュースがあったので、今年のリサイタル開催にあたってはこの言葉を使いたいと思った」と話した。

ステージでは新曲「秘桜」など全18曲を熱唱。「秘桜」はかなわぬ愛を描いた歌で、市川は「会いたいのに会えないという愛の歌ですが、いまはお客さんに会いたくてもなかなか会えない。そういう思いが重なって歌っている」という。コロナ禍でキャンペーンなどができないなか、「秘桜」は順調に売り上げを伸ばしている。

音楽関係者は「新曲の『逢いたいよ 逢いたいよ』という歌詞や、激しい歌詞をうまく表現するメロディーもファンの琴線に触れているようだ。激しく“情念の歌”というイメージは、石川さゆりの『天城越え』に近いという人もいる。『秘桜』は“令和の天城越え”と呼ばれるようになるかもしれない」と指摘する。2017年に出場して以来、遠ざかっているNHK紅白歌合戦について市川は「いまは一つひとつの仕事を積み重ねていくことしかできない」と言いつつも、「いつか夢の舞台に立たせていただけるように頑張りたい」と、復活への意欲をのぞかせた。

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