日南移住の魅力紹介 県内外3市、オンライン相談

3市の移住者がアドバイスなどを送った「オンライン移住相談会」

 コロナ禍で地方移住への関心が高まる中、地方暮らしの実態を身近に感じてもらおうと、移住経験者によるオンライン相談会が8月28日、開かれた。日南市、新潟県三条市、熊本県人吉市在住の3人が主催し、各地での暮らしぶりや魅力、働き方などを紹介した。
 日南市のウェブメディア「ヤッチャ!」代表の杉本恭佑さん(30)が中心になり開催。相談会には40人近くが参加し「どんな仕事があり、給料はどうか」「都市部へのアクセス状況は便利か」などと質問が出た。
 熊本県出身で宮崎大を卒業後に東京で働き、2019年に日南市に移り住んだ杉本さんは「移住者への抵抗がなく、新たな挑戦を応援してくれる人が多い」と同市を紹介。「『この地に住み続けなければ』などと重く捉えすぎず、自分に合わなかったら別の地域へ、という感覚を持ったほうがいい」などと助言した。
 三条、人吉市の移住者も「自分の能力を生かし、地域を活性化させるチャンスが転がっている」などと魅力を伝えていた。
 杉本さんは「コロナ禍でも相談会を開くことができ、気軽に3市を比較してもらえたと思う。移住を検討している人は、各自治体の相談員などを大いに頼って情報を集めてほしい」と話していた。

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