【新型コロナ】横浜中華街で職域接種 通訳も待機 周辺商店街など対象

中華街で行われた職場接種=1日夜、横浜市中区

 新型コロナウイルスの感染予防に地域ぐるみで取り組もうと、横浜中華街発展会協同組合(高橋伸昌理事長)は、ワクチン接種の対象者を周辺商店街などに広げた職場接種を始めた。地元医療機関や横浜市立大の協力を得て、12日までに3千人超に接種するという。

 今回の職場接種は、ワクチン未着で当初の予定から1カ月半ほどずれ込んだ。希望者の半数以上が自治体などで接種を済ませたため、周辺の商店街などに対象を拡大。山下公園や元町、野毛、馬車道、関内、伊勢佐木町などの商店街をはじめ港湾関係者らに呼び掛けた。

 初日の1日は、中華街パーキング(横浜市中区)で従業員や家族ら約300人が接種。日本語が不自由な従業員向けに通訳や中国語が話せる医療従事者が待機するなど、きめ細かく対応した。高橋理事長は「厳しい状況が続くが、創意工夫とチームワークで乗り切っていきたい」と話した。

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