8月の各賞受賞者が決定 投手・大谷は得票するも受賞ならず

日本時間9月3日、8月の各賞受賞者が発表された。月間最優秀選手はア・リーグがホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、ナ・リーグがC・J・クロン(ロッキーズ)、月間最優秀投手はロビー・レイ(ブルージェイズ)とアダム・ウェインライト(カージナルス)、月間最優秀新人はボビー・ダルベック(レッドソックス)とフランク・シュウィンデル(カブス)、月間最優秀救援投手はエマニュエル・クラセイ(インディアンス)とデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)が選出されている。

アブレイユは28試合に出場して打率.330、10本塁打、25打点、OPS1.043をマーク。月間MVPを受賞するのはキャリア通算3度目であり、ホワイトソックスの野手では2019年4月のティム・アンダーソン以来となった。今季メジャー最多の102打点を記録しており、このまま打点王のタイトルを獲得すれば、ア・リーグでは1990~92年のセシル・フィルダーに次いで2人目の3年連続打点王となる。

クロンは26試合に出場して打率.387、11本塁打、34打点、OPS1.291をマーク。月間MVPは初受賞で、ロッキーズの野手では2019年6月のチャーリー・ブラックモン以来となった。日本時間8月7~9日のマーリンズ3連戦では13打点を荒稼ぎしたが、3連戦の打点数としては1999年4月のラリー・ウォーカーに並ぶ球団タイ記録だった。

レイは6試合に先発して41回を投げ、1勝0敗、防御率1.76、52奪三振をマーク。白星には恵まれなかったが、自身初の月間MVPに選ばれ、ブルージェイズの投手では2011年8月のリッキー・ロメロ以来となった。通算1000投球回に到達した時点で1241奪三振を記録し、これはダルビッシュ有の1222奪三振を上回るメジャー新記録となっている。

ウェインライトは6試合に先発して44回を投げ、5勝1敗、防御率1.43、36奪三振をマーク。月間MVPを受賞するのは7年ぶり3度目であり、カージナルスの投手では2019年9月のジャック・フラハティ以来となった。日本時間8月12日のパイレーツ戦ではわずか88球で2安打完封勝利を達成する快投を披露した。

ダルベックは24試合に出場して打率.339、7本塁打、21打点、OPS1.205をマーク。レッドソックスの選手が月間最優秀新人に選ばれるのは2019年5月のマイケル・チェイビス以来となった。日本時間8月27日のツインズ戦では2本塁打7打点の大活躍を見せたが、9番打者が2本塁打7打点を記録するのは球団史上6人目の快挙だった。

シュウィンデルは26試合に出場して打率.344、6本塁打、18打点、OPS1.030をマーク。カブスは6月にパトリック・ウィズダムが月間最優秀新人に選ばれており、同一シーズンに複数の選手が月間最優秀新人を受賞するのは2018年のヤンキース以来となった。日本時間8月13~19日には、カブスの右打者では2009年のアラミス・ラミレス以来12年ぶりとなる7試合連続長打を記録した。

クラセイは13試合に登板して12回2/3を投げ、0勝0敗6セーブ、防御率0.00、15奪三振を記録。月間最優秀救援投手は初受賞で、インディアンスでは2017年4月のコディ・アレン以来となった。日本時間7月18日以降20試合連続で無失点に抑えており、これは球団史上3位の記録となっている。

ウィリアムスは14試合に登板して14回を投げ、1勝0敗3セーブ、防御率0.00、22奪三振を記録。月間最優秀救援投手を受賞するのはキャリア2度目であり、ブリュワーズからの選出は6月のジョシュ・ヘイダーに続いて今季2人目となった。月間22奪三振以上かつ3与四球以下で無失点に抑えるのは球団史上3度目の快挙で、そのうち2度はウィリアムスが記録している。

なお、6月と7月に打者として2ヶ月連続で月間MVPを受賞していた大谷翔平(エンゼルス)は、8月は投手として活躍し、4試合に先発して25回を投げ、3勝0敗、防御率2.88、27奪三振をマーク。月間MVPの投票でも得票したが、受賞には至らなかった。

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