「政治主導で、国の根幹の課題を変えていく」 厚生労働大臣・田村憲久氏インタビュー【PR】

厚生労働大臣として日々、新型コロナウィルス対策に奔走し、ニュースなどでも目にしない日はない田村憲久氏。その田村氏を支えるモチベーションや想いとは何なのか。政治家を志したきっかけや、これまでに取り組んできたこと、これから成し遂げたいことなどについて、ご本人に聞きました。

選挙ドットコム編集部(以下「選コム」):政治家を志したきっかけについてお聞かせください。

田村憲久氏(以下「田村氏」):29歳の時に青年会議所の活動をしていて、地方のまちの活性化や、少子化の中でどうやって国力を維持していくかなど、活動を通じて課題を感じていました。全国で同じような課題を持った方々がいて、国の根幹を政策として変えていかないと解決できない課題だなと考えていました。

そんな中でお声がけいただいたのが1996年の衆院選で、小選挙区が導入された初めての選挙でした。新人がたくさん立候補した選挙で、好機に恵まれましたね。

選コム:議員になられて、それまでにイメージしていたことと違ったことはありますか?

田村氏:私が議員になったのは、橋本龍太郎内閣で政治主導が言われ始めた時でした。官僚主導から、政治がリーダーシップを執って、官僚を動かしていく改革の中での変わり目でした。政治がやるべきこと、できることも変わっていく時代を、その中で体験してきました。

選コム:これまでの政治家人生で、特に「政治主導」で行ったことはどのようなことでしょう?

田村氏:これまでに自民党では政務調査会会長代理や厚生労働部会長として内閣では厚生労働大臣政務官など、厚生労働、介護、医療、福祉の分野を中心にやってきました。働き方改革などにも取り組みしました。前回の厚労大臣の際には、特に、「危険ドラッグ」問題は力を入れて行いましたね。あれは、官僚主導ではできなかったでしょう。

当時は、違法ドラッグの成分構造を少し変えただけの危険ドラッグが出回っていて、街の自販機でも買えるような状態でした。中高生でも買えてしまう。従来は、個々のドラッグが違法かどうかの検証をしている間に、新たな似たような構造のドラッグが出回る「いたちごっこ」の状況で。

官僚の立場からは、「指定されていないのに取り締まれない」となってしまう。それを、「危険な成分があり次第指定していけばいい」と包括的に捉えて、危険ドラッグの販売店に調査に入ることで、取り締まりを強化し、1年ちょっとで撲滅させました。これは、政治主導だからこそできたことです。

選コム:そうした国民の生活に近いところでの課題を、有権者に直に聞く機会もコロナ禍で少なくなってしまっていますね。ネットの情報はどの程度参考にされていますか?

田村氏:そうですね、地元にもなかなか帰れないです。以前は、地域のお祭りで盆踊りを踊りながらコミュニケーションができたのですが。今は、地元の有権者の声などはweb会議などをこまめに開いて聞いています。

ネットの情報も、すべて見られるわけではないですが、政策を決めていく参考にもしたいと思っているので、直接会って話をする機会が少ない分、よりアンテナ感度を高くして、よりこまかく、ていねいにお聞きできるように心がけたいですね。

選コム:政治家としてこれから成し遂げたいことはどんなことですか?

田村氏:今はまずコロナ対策ですね。新しいデルタ株は、制御ができていない。これからは、コロナと付き合っていく社会にしていかなくてはと思います。医療現場もひっ迫してきていますが、一般の医療も維持していかなくてはならない。コロナの医療と一般医療とどう両立していくか、対策をしていかなくてはなりません。

飲食店などにしても、コロナ禍であってもお店で食べられるようになるにはどうすればいいのかを考えていく。コロナと付き合いながらの日常生活にしていかなくては。「コロナがこうすればなくなります」と言ってもなくなりはしない。これをやれば大丈夫と楽観的にならずとも、国民が悲観的にならないようにするのが政治家の役割ですから、そうしたビジョンをいかに広めていけるか、理解してもらえるか。こうしたことに取り組んでいきたいです。

選コム:お忙しいとは思いますが、空いている時間の息抜き方法などはありますか?

田村氏:現在、厚生労働大臣として、国会会期中は衆参の本会議や衆参の委員会等での質問は、多い時には、1日で100問くらい出てきますので、その対応で1日が終わってしまいます。それでも歩くことには心がけておりまして、1日1万歩、絶対に歩くようにはしています。厚生労働省、議員会館、国会、そして宿舎だけで、外に出られないときでも、室内の同じ箇所をぐるぐると回ります(笑) 

そうして、歩きながら情報収集したり、音楽を聴いたり、英会話を勉強したりと。わりと、同じ場所にいても苦にならないタイプなので、それで精神的に追い詰められたりなどはしないんですよ。

選コム:きょうは貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました!

 

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