佐賀県の中央に位置する市、多久市長選は現新3人の争い!

8月29日に告示された多久市長選には、現職の横尾俊彦(よこお・としひこ)氏(65)、新人の弥富博幸(いやどみ・ひろゆき)氏(67)、新人の副島満(そえじま・みつる)氏(63)の無所属3名が立候補しました。投開票は9月5日に行われます。

今回は横尾市政の是非、人口減長・高齢化が進む中での市の活性化策、新型コロナウイルス対策などが争点と考えられます。

新たな公立病院の整備で命を守り、市民に寄り添う市政を

横尾氏は多久市出身、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。1997年の多久市長選に初当選、以降6期連続当選しました。今回は7期目への挑戦となります。

横尾氏は以下の政策を掲げました。

・新型コロナウイルス対策、ワクチンの早期接種
・災害に強いまちづくり
・小城市と共同で進める災害に強い新公立病院の整備、医療スタッフや財源の確保
・高齢者支援による定住・交流増、まちの活性化
・現行の「ふれあいバス」「ふれあいタクシー」の改善による買い物・通院・通学などの支援
・ICT教育の充実
・図書館サービスの充実と整備
・商工業最高および企業業績向上の支援
・県食肉センターを核とした畜産業の振興

 

###
危機的状況にある市財政を立て直したい

弥富氏は多久市出身、佐賀県立佐賀農業高等学校卒業。全国農業協同組合連合会(JA全農)に勤務し、2003年に退職。その後は市内などで農業に従事しました。

弥富氏は以下の政策を掲げました。

・市の組織と資産を見直し財源を有効活用、新統合病院やグラウンドゴルフ場整備など「箱物」へのお金の使い方の見直し
・企業誘致を進め、就業機会を拡充
・定年退職後のスローライフや田舎暮らしを望む人、若者を呼び込むための住宅整備
・農業の活性化、農家の所得向上を支援
・コロナ対策と健康増進
・国や県に働きかけ、多久市と福岡県糸島市を結ぶトンネルの整備を目指す
・高齢者の買い物支援等のボランティア組織の創設、民間介護施設との連携による移動支援
・失業対策や必要なインフラ整備・企業誘致による地域の活力維持・向上
・雇用や市の活性化のため、福岡県糸島市との間にトンネルを建設する
・市立病院移転後の跡地に民間医療機関を誘致

コロナ対策と災害対策で市民の不安を解消したい

副島氏は多久市出身、亜細亜大学卒業。東海佐賀の社員、多久梱包運輸センター派遣社員を経て、2021年に市内の選果場に派遣社員として勤務しました。

副島氏は以下の政策を掲げました。

・市長給料の半分カット、1期目の退職金を返納
・女性や民間人の積極的な登用
・コロナワクチン情報の迅速な発信、各家庭へのパルスオキシメーター配布による健康管理支援
・先端技術を使った「スマート農業」により労務軽減や生産基盤を強化し、もうかる農業を推進する
・大雨対策として水田に雨水をためる「田んぼダム」をつくり、流域治水を促進する
・新統合病院整備は総工費の抑制に努め、子育て支援として産婦人科を創設する
・経済産業力の向上のための観光振興策、商工業の企業誘致、他県への流通ネットワークを開拓し企業の収益アップを図る

© 選挙ドットコム株式会社