【東京パラリンピック】ゴールボール・女子が銅 先制ゴールの欠端瑛子「すごく悩んでいたが…」

日本はブラジルを下し銅メダルを獲得した(ロイター)

東京パラリンピック・ゴールボール競技(3日、幕張メッセ)、女子3位決定戦が行われ、日本はブラジルを6―1で下し、銅メダルを獲得した。

2日の準決勝ではトルコに5―8で敗戦。2大会ぶりの決勝進出を逃したが、主将の天摩由貴(マイテック)は「(3位決定戦は)勝つしかない。しっかり気持ちを切り替えたい」と決意を述べていた。

この日の試合は、元プロ野球選手で現在は横浜DeNAベイスターズのスカウト・光則氏を父に持つ欠端瑛子(セガサミーホールディングス)が序盤に連続ゴールをマーク。一気に流れを引き寄せると、前半を5―0で折り返す。後半はブラジルに1点を奪われたが、最後までリードを守り切った。

今大会不振に苦しんだ欠端が最後の最後でチームの勝利に貢献。「すごく悩んでいたが、今回先制点を取れて、自分の思ったボールを投げられたのはよかった。先制点を入れることで勢いが増すと思っていたので、しっかりと得点を入れられたのはうれしかった」と声を震わせた。

ロンドン大会の金メダルメンバーだが、主力として試合に出ることはなかった。「決勝の舞台に立てなかったのは悔しいところではあったが、今回勝ってメダルを取ることができてうれしい」と神妙に語った。

ゴールボールは1チーム3人で鈴の入った音の鳴るボールを相手のゴールに投げ合い、得点を競う競技。視覚障がい者を対象に、全盲から弱視の選手まで出場可能。公平性を保つために、全員アイシェードと呼ばれる目隠しを着用する。

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