【W杯アジア最終予選】ドロー発進の韓国FW孫興民の〝難クセ〟にイラク監督が不快感

イラク守備陣に苦しめられた孫興民(ロイター)

韓国代表エースFW孫興民(29=トットナム)の〝言い訳〟発言に、イラク代表指揮官で元韓国国監督の名将ディック・アドフォカート氏が不快感を示したと、同国メディア「国民日報」が報じている。

カタールW杯アジア最終予選(2日)が始まり、韓国はホームでイラクに0―0で引き分けた。大事な初戦で勝ち点3を逃したことに、エースの孫は「ゴールを奪えなかったのは事実だが、露骨な時間稼ぎにサッカーの発展はない。言い訳になるかもしれないが、遅延行為は残念だった」とコメントし、イラクの戦い方に不満を表明した。

イラクが時間稼ぎをしたどうかは別にしても、この戦略自体は決して非難されるべきものでなくW杯予選などの国際大会では決して珍しくない戦い方だ。それでも孫はゴールが奪えなかったイライラからなのか、敵国の戦い方に〝難クセ〟をつけたといえる。

イラクを指揮したアドフォカート監督は敵地で勝ち点1という結果について「非常に満足している。韓国のような強いチームを相手に危険な機会を2、3回しか与えなかった。イラク守備陣を称賛したい」と振り返った上で、孫が語った遅延行為との見解に「何の根拠のない発言だ。孫興民は良い選手だが、その発言は良い発言ではない」と不快感を示した。

韓国は第2戦(7日)でレバノンと対戦するが、エースの発言は波紋を広げそうだ。

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