東京2020大会から正式採用された競技「テコンドー 太田渉子選手」

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は東京2020大会が開催されている東京で行われる様々な取り組みや人々を紹介する「Our Legacy」で取材したテコンドー日本代表、太田渉子選手を紹介しました。

◆Our Legacy「パラテコンドー 太田渉子」

東京2020大会が開催されているこの夏の特別企画として、東京で行われる様々な取り組みや、そこに関わる人々を紹介する、「Our Legacy」をお送りします。
今回は、東京2020大会から正式採用された競技に出場する選手に、お話を伺いました。

東京2020パラリンピックのテコンドー日本代表、太田渉子選手。
華麗な足技の応酬から、「足のボクシング」とも呼ばれる、テコンドー。東京2020パラリンピックで初めて正式種目として採用されました。

(太田渉子選手)

「(Q.パラテコンドーというのは、どういう競技ですか?)もともと、テコンドーは韓国発祥の競技なんですけど、足技を使った格闘技です。パラテコンドーは、頭への攻撃が禁止されているので、攻撃できる部分が胴体のみで、限られた部分なんですけど、その分、選手が試合中に蹴る回数が多くなっているので、凄く迫力のある試合になると思います」
主に上半身に障害のある選手たちが出場する、パラテコンドー。
太田選手には、生まれつき、左手の指がありません。そのため、幼い頃は、自分の体にコンプレックスを感じていたそうですが、あることがきっかけで、心境に変化が。

(太田渉子選手)

「山形出身で、小学校でスキーの授業があり、そこで初めてスキーをしました。小さい頃は、右手1本でスキーをしていたので、うまくスキーをでできなくて、悔しい思いをしたんですけれど、徐々に、スポーツの楽しさとか、競技に勝つ喜びを、そこで体験しました」
スポーツで得た充実感から、障害と向き合うようになった太田選手。中学時代から本格的にスキー競技に取り組むと、高校1年生のときには、国際大会で銅メダルを獲得。その後も、数々の大会で実績を残しました。
2014年にスキー競技から引退したあとは、自身の経験をいかして、パラスポーツの魅力を広める活動に従事。そんな中、パラテンドーに出会います。

(太田渉子選手)

「(Q.パラテコンド―への転身は、どんなところにひかれましたか?)もともと、テコンドーを競技としてやるつもりあなかったんですけど、初めてミットを蹴ったときは、凄くいい音がして、ミットを蹴ったときの『パーン』という音がすごく爽快で楽しかったので、どんどん、魅力にはまっていきました」
新たなスポーツの魅力に目覚めた太田選手。競技歴、わずか3年で、日本代表に駆け上がり、頂点を目指します。
太田選手の思い描く未来とは…。

(太田渉子選手)

「選手が活躍することにって、メディアなどを通してパラスポーツを知ってもらえる機会になったので、東京2020大会をきっかけに、障害があってもなくても、みんなが過ごしやすい社会になれるように、私自身も選手として、いろいろ発信していきたいですし、そういう世の中になるように、初代女王として挑戦していきたいと思います」

多様性が受け入れられる社会の実現へ、彼女の蹴りで未来を切り拓きます。

太田選手は、9月4日(土)のテコンドー女子58kg級に出場します。

https://para-tokyo2020.tokyo/

<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:久保井朝美、中村美公
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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